西美濃三十三霊場第六番札所
醫王山東光寺(とうこうじ)
所 在 岐阜県揖斐郡揖斐川町小野 135
宗 派 臨済宗妙心寺派
本 尊 薬師如来(千手観音)
創 建 千百有余年前
開 基 最澄伝教大師
伝教大師最澄が諸国を遍歴する途中、しばらく当地に留まり、「大神郷の良の山中に聖地あり」と霊感をうけて薬師瑠璃光如来を彫刻され瑠璃殿を建立して安置したのが医王山東光寺の始まりと言われています。
第六番霊場の碑 |
大垣駅からは15㎞ほどなので自動車で25分ぐらいです。最寄りの養老鉄道揖斐駅からなら、約1.4㎞のところにあります。4番・月桂院からは約2.8㎞、7番・一心寺へも約2.7㎞ですから、現地まで大垣駅から養老鉄道を利用し、徒歩で3寺をセットで回ると効率的です。
山門を正面から |
当初は天台宗として創建されましたが、650年ほどして,永正年間(約500年前)大宗宗弘和尚(本巣郡上之保慈雲寺)が東光寺住職を兼任され、天台宗より禅宗に改宗しています。
本堂を正面から 周囲は緑に囲まれています |
手洗いは清水です |
現在の本堂は十八世当山中興霊海玄妙和尚が再建したもので、鐘楼、山門も同じ年代に建築されたと推定されていますので、約200年前と考えて良いでしょう。山際にひっそりと建つ古刹で、東海四十九薬師霊場第14番札所でもあります。
伝教大師最澄が自ら彫刻して瑠璃殿に安置された一刀三礼の薬師瑠璃光如来が本尊です。拝観したときは御真言「オン コロコロ センダリ マトウギソワカ」と唱えましょう。この薬師如来は「乳薬師」として有名で、女性の信仰を集めています。
立派な鐘楼です |
東光寺縁起の碑 |
福島県いわき市、埼玉県所沢市、神奈川県鎌倉市、静岡県静岡市、愛知県常滑市、三重県南牟婁郡紀宝町、大分県宇佐市、長崎県北松浦郡佐々町など、「東光寺」は全国にたくさんありますが、これらの山号は大抵が「医王山」です。
曹洞宗の東光寺はこの山号のものが多いのが特徴ですが、薬師如来を本尊とする東光寺の場合、「医王山」の山号がセットになっていると思われます。昔から「医」と「薬」は切り離せない関係なんですね。
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