西美濃三十三霊場第十番札所
洞海山平安寺(へいあんじ)
所 在 岐阜県揖斐郡池田町舟子402
宗 派 臨済宗妙心寺派
本 尊 薬師如来(聖観音)
創 建 平安時代後期・寛治年間(1087~94)
開 基 慈覚大師・円仁
平安寺は、寺の由来そのものが9番・弓削禅寺と深い関係にあるため、直線距離で約400メートル、道路を通っても約800メートルしか離れていません。
第十番霊場の碑 |
平安寺の寺伝によれば、白河法皇が谷汲参詣の折にかかった病を湯華寺で湯治平癒されたことから、感謝の意をこめてこの地に平安殿を建て、大般若経六百巻を書写奉納されたのが現在の平安寺の前身であったとされています。
当初は天台宗でしたが衰退し、萬治元年(1658)快伝和尚が再建したとき臨済宗に改宗しました。
外観 塔が見えますね! |
本堂はごく質素です |
コンパクトな境内に釘貫門、本堂、鐘楼、庫裏がありますが、そうした中、異彩を放っているのが二重塔です。
二重の塔 造りは本格的です |
九輪を含めても高さ約6~7メートル位でしょうか。もとは江戸時代に彫物師国枝桂助が塔の雛型として作成したもので、揖斐川町の秋葉神社にありました。明治に入り廃仏毀釈令で解体されそうになったとき、平安寺が引き取って境内に移築したそうです。
違う角度から 小さいが立派です |
奈良海龍王寺の五重小塔など、室内に納められた小塔はありますが、こうして屋外にあるミニチュア二重塔は他に見たことがありません。比較的新しいものとはいえ、細部まで精巧に造られていて、はっきりとしたデータはありませんが、全国的に見ても大変珍しいものではないかと思います。こじんまりとした平安寺の庭園にはぴったりのサイズに思えます。
寺の外には数本の四季ザクラがあり、小さな花を楽しませてくれます。写真は10月ですが、ちらほらと花が開いています。
左の方にちらほらと花を付けた四季ザクラが見えますね |
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