2011年11月16日水曜日

西美濃三十三霊場第4番札所

西美濃三十三霊場第四番札所
清光山月桂院(げっけいいん)
所 在  岐阜県揖斐郡揖斐川町長良72 
宗 派  曹洞宗
本 尊  地蔵菩薩(聖観音)
創 建  伝・天正9年(1581年)
開 基  伝・稲葉一鉄



戦国時代末期、見の三人衆の一人稲葉一鉄は、清水城北の山麓に妻(西三篠左大臣藤原公条の娘)の邸宅を建てて住まわせていたましたが、天正9年9月19日に亡くなったため、法号を弘徳院殿月桂周芳大姉と号し、邸宅の西に葬りました。
一鉄は翌天正10年春、この旧邸を菩提のための寺とし、小林山月桂寺を創建しました。天正16年11月19日、一鉄が清水城で逝去したので、妻の墓に並べて葬られました。

第四番霊場の碑
その後、この清水の地は一鉄の子稲葉重通が継ぎますが、次の代の通重は慶長12年(1607)京都の祇園で酒乱による乱交事件を起こして改易となり、庇護者を失い月桂庵は衰退してしまいます。

アプローチは上り坂です
アプローチの両側には出迎えの羅漢像が

約60年後の延宝7年(1679)彦根藩主井伊家が再興し曹洞宗に改宗しています。
寺宝である梵鐘は元応2年(1320)に鋳造されたもので、天正7年(1579)に稲葉一鉄が清水城の鎮守社である八幡宮の鐘楼に下げ陣鐘として用いた為、一鉄の陣鐘と呼ばれています。
梵鐘は年代が明確なものとしては岐阜県内で2番目の古さを持つことから、岐阜県指定重要文化財に指定されています。
又、稲葉一鉄の墓域が岐阜県指定史跡に指定されています。

県指定文化財の梵鐘


重厚感のある本堂ですね



稲葉一鉄の墓所


 

月桂院は大野町長良の緑豊かな山裾にあり、大垣駅から北へおよそ15㎞、自動車なら30分程度みておくといいでしょう。
最寄駅は近鉄養老鉄道の揖斐駅で、約3㎞です。この寺のほか、6番・東光寺、7番・一心寺も3キロ圏内にあり、合わせて1日コースとするのが丁度いいと思います。



境内の様子 周辺の緑と調和が取れて美しいですね




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